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「船越桂 Prints 1990-2006」Maeda Hiromi Art Gallery (Dec. 1-11, 2011)
12月上旬に開催していた展示の様子を少々。 船越桂(1951- )の版画10点とブロンズ像1点を展示。木彫彩色の人物像で有名ですよね。ベストセラーの本の装丁にも彫刻が使用されています。 西洋の宗教画や聖像の精神性を湛えた、中性的で静かな佇まいが印象的ですが、版画からもその静謐さが十分伝わってきます。 版画10点は大小バランスも良く、粒揃い。作家のサインとプリントナンバー入り。 ギャラリーのオススメ作品は「夜が来る部屋」(2001) 42x30cm 273,000円 ブロンズ像「水のソナタ」(2001)は、静かな部屋に音楽が満ちていくような、そんな雰囲気の小作品。28.5x40.5x19.0cm 840,000円 プライスリスト 231,000-840,000円 ギャラリーのオーナー、前田博巳さんに少々お話を伺いました。 ギャラリーは8月にオープンしたばかり。オーナーもお若く見えるのに、実はアート業界で20年のキャリア。さすがベテラン、京都の伝統をしっかり受け継いでいらっしゃるのね、と思いきや、扱っている作品はバリバリ現代アート。しかし作品の解説も的確で、古美術・現代アート共に見立ては確かです。今後の展示にも注目したいところ。 前田オーナー曰く、日本はコレクターの市場が確立していないそうで、特に新進アーティストの現代アートは市場でも苦戦中とのこと。 日本にもリッチなご家庭やハイクラスなおひとり様は大勢いるはずなのに、お金持ちになってアートを買おうと思う人はあまりいないのですね。上記の展示だって20万ちょっとの版画もあるので、意外に安い?そう、普通の社会人だって奮発すればアートは十分手が届く。日本人はお金持ちになると「とりあえず家を買う、外車を買う、高級ブランド服・バッグを買い漁る」とここで、お金の使い道の発想が停止。美意識の貧困とでも言いましょうか。 私が行き来しているロサンゼルスでは、アートが生活に浸透してます。お友達の家に遊びに行っても、壁全体に隙間無く絵が掛けられていたり(うっ、この圧迫感は一体……)、 インスタレーションかよ!って突っ込みたくなるほど大きな彫刻が何体もあったり。 (夜中にうなされそう?) ま、ロスは自称アーティストだらけなので、飾っているのは自作オンパレードだったりもしますが。 一方、プロデューサーや脚本家、弁護士、医者などセレブな職業の方々は自己顕示目的でアートを買います。自宅でよくパーティーを開くので、家にアートがあること=ステータス誇示です。ハリウッドのクリニック(眼科・皮膚科など)に行くと待合室に杉本博司のジオラマ・シリーズや村上隆の花の真ん中にスマイルマーク付いちゃったポップアートがフツーに掛かっています。 ハリウッドのプロダクションオフィスに行くと、ウォーホール、リヒテンシュタイン、ダミアン・ハーストなどのポップアートがお出迎え。 (ついつい一緒に写り込んでしまって、スミマセンねぇ) ここでもステータス誇示。ロスでは金持ち=アート所有者と言ってほぼ間違いありません。そしていざ経営が傾いた時は、高値でアートを売り飛ばして急場をしのぐ、アートは安定した投資対象でもあるわけです。株と違って暴落しませんから。 アート購入は「確実な投資」と申し上げましたが、趣味の悪い絵を買ってしまうと、 後で売る時に困りますよ。 まずはギャラリー巡りから始めて審美眼を鍛え、プライスリストを見て値段の感覚をつかんでください。分からないことは、遠慮なくギャラリーのスタッフに訊いてください。彼らはプロですから作品やアーティストの解説はもちろん、絵のディスプレーや管理方法まで丁寧に教えてくれます。 潜在的なコレクターである一般の人々、ギャラリー、アーティストの3者がもっと活発にコミュニケーションを取れる環境づくりが進むといいですね。 ギャラリーにとって、顧客開発の狙い目層は草食系男子でしょうか。 競争社会にお疲れ気味で、出世にもガツガツしてなさそうなので、アートを鑑賞する心の余裕がありそう。車もゴルフも興味なくて、女の子とのデートも面倒なら、そりゃお金も貯まるでしょ。草食系の男子にギャラリーでアートを買ってもらって、日本の現代アートを盛り上げて欲しいですね。 ではでは。 English Version
by azzurrotree
| 2011-12-22 18:42
| Contemporary/現代美術
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