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しばらくブログをお休みしていたので、景気付けに絢爛豪華なスペシャル・イベントの様子をUPします。
フランスのジュエリー、高級時計の名門ブランドとして知られるカルティエ(Cartier)より、ハイジュエリー・コレクションの受注会に特別にご招待いただきました。 Cartierは1847年にパリで創業以来、16カ国の王室から王族御用達として認められ、まさに「王の宝石商、宝石商の王」として確固たる地位を築いている。 会期は6月1日〜7日まで(プレイベント含む)。舞台は京都国立博物館内の重要文化財・明治古都館。フレンチルネサンス様式のヨーロッパの宮殿を思わせる建築も格式高く、ハイジュエリーを展示する会場に相応しい。 このイベント、実は展覧会ではないので一般公開はしていない。Cartierの受注会として、国内外からのVIP顧客のためだけに、京都国立博物館内の重要文化財を1週間貸し切りにしているのだ。 作品にカメラのレンズを向けるのは問題ないそうだが、警備に関わる人物の撮影は固くお断りとのこと。会場はドレスコードあり、厳戒セキュリティー体制(要身分証明書&招待状)で、招待客よりも黒いスーツ姿の警備員の方が断然多い(まるで首相官邸のSPみたい)。 それもそのはず、約400点の宝石類はお値段なんと数千万円〜数億円。カメラを持ってあらぬ方向を向かないよう注意しつつ、ひたすらハイジュエリー作品だけを撮り続けましたよ。 燦然たる輝きを放つジュエリーの数々をどうぞ。 宝石の深い色と意匠を凝らしたデザインに見入っていると、顧客でもないのにスタッフの方がすっと隣にいらして、まるで美術館のwalk-throughのようにひとつひとつのジュエリーについて懇切丁寧に説明をしてくれる。 カルティエではまずメインの石ありき、ということで、例えば上記の写真のネックレスも、最初にメインとなる深く沈んだ色合いのカボションカットのサファイアを見て、デザイナーがその石に相応しいデザインを考えていく。このネックレスは、サファイアの色に深い紺碧の湖底をイメージして、周りのダイアモンドで水の流れを表現している。 それにしてもスタッフの方々の淀みない解説と宝石に関する豊富な知識に時間を忘れて聞き入ってしまう。まさにジュエリーのプロフェッショナル。高価なハイジュエリーを目の前にしながら、スタッフの秀逸な解説を聞けただけでも贅沢な気分になれる。 お次はエメラルド。 Cartierのデザインの特徴として、ヒョウやクロコダイルなどワイルドな動物を好んでデザインに取り入れている。ジュエリーに昇華すると獰猛な動物も優雅に見えてくるから不思議である。 そして永遠の輝きダイアモンド。 合計61.86カラットのネックレスは抜群の存在感。ペアシェイプのダイアモンドヘッドは、30.21カラット。トップのダイアモンドは台座にセッティングしてリングとしても着用できる2wayジュエリー。 そして一番目を惹いたルビーのネックレスとイヤリングのセット。 ガッツリ嵌っているルビーはモザンビーク産オーバルシェイプのルビー15.29カラット。 ルビーとダイアモンドの豪華競演ネックレス。 オーバルシェイプのオパールの卵を抱えたトキ。独創的なデザイン。 カルティエのメゾンではいくら斬新なデザインのジュエリーを作っても、デザイナーの名前を冠することはないそうだ。一流のデザイナーはもちろんのこと、トップレベルの技術を誇る職人たちとの共同作業で生まれる珠玉の名品なので、デザイナーの名前だけを前面に押し出すことはしない、と聞いて納得。 モザイク模様が精緻の限りを尽くしたレオパードのネックレス。ブリオレットカットのサファイアは35.80カラット。 どのジュエリーも主張があって見飽きることはない。しかし宝石の原石というのは数十億年前〜数千万年前にこの地球上に生まれ、気が遠くなるような長い年月をかけて地殻変動を経て地表近くまで上がってきて、人間によって偶然掘り起こされて加工され、こうして今我々の前で眩い輝きを放っているわけだ。 その吸い込まれそうな色合い、インクルージョン(不純物)のない透明度の高さはまさに奇跡としか言いようがない。ま、宝石にマンションが買えるような価値を見出し、争いまで巻き起こす欲望の連鎖を紡ぐのは人間の欲でしかない。 宝石は本来、純真無垢なもの。こうしてガラスケースの向こうに鎮座する宝石たちと対面が叶っただけでも僥倖ではないか。 後日、カルティエの歴史を紐解く本が2冊も自宅に郵送されてきた〜。Cartierは最後まで至れり尽くせりのメゾンでした。 しかもカルティエ・ロワイヤル終了後の明治古都館は無期限休館というニュースが。 いろいろな意味で貴重な経験をさせていただき、束の間の夢を堪能できました。
by azzurrotree
| 2015-06-15 04:11
| Others/その他
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Comments(2)
Commented
at 2015-07-12 12:39
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
at 2015-07-12 19:54
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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