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Hammer Museum(ハマー美術館)でRobert Heinecken展と同時開催していたJim Hodges(ジム・ホッジス)の展覧会”Give More Than You Take”もせっかくなので少し紹介しておく。
展覧会のタイトル「もらうより多く与えよ」が宗教的なスローガンのような響き。少しでも多く欲しい、得したい、相手から何かをしてもらうことばかりを考えている自己中心的なアメリカ人にはちょうど良い戒めか。 Jim Hodges (1957- )はニューヨークを拠点に活躍するアーティスト。 入り口を入ってまず目に飛び込んでくるのが、この蜘蛛の巣の展示。 蜘蛛の巣の外側は太い鎖で、中心にいくほど細くなり、真ん中はトンボ、象、踊り子、ダンスするカップル、などネックレスのチャームのようなオブジェがついている。蜘蛛の巣の向こうは深い青が広がる部屋なのだが、蜘蛛の巣に隔てられて中に入ることはできない。 どの作品にも特に説明はない。展示のモチーフがシルクの花、花の刺繍、切り絵、パッチワーク、蜘蛛の巣、鏡など、一見するとメルヘンチックな乙女ワールドが広がっている。 「人々がまるでハエのように次々と死んでいったんだ。次は僕の番だと思った」とHodgesは自身の体験を回想している。エイズが猛威を振るった1980年代、ニューヨークでもHodgesの友人たちが次々と亡くなっていった。親しい者たちへの愛、人の命の脆さや儚さ、喪失感が作品全体の根底を流れるテーマになっている。 作家の悲壮な体験を知った後に改めて作品と向き合うと、先ほどの蜘蛛の巣も、この花のカーテンも、この世とあの世を隔てる、物悲しくも美しいオブジェなのだろうか。 この作品も特に説明は無いが、カモフラージュ柄の背景は戦争を示唆していて、刺繍された花や花びらは戦争で散っていった尊い命を表しているように思える。ニューヨークで起きた9.11米同時多発テロだろうか、それともその後に続くアフガニスタン戦争やイラク戦争だろうか。果てしなく続くアメリカの戦争を、暗く美しい作品で暗示しているようだ。 抽象絵画のように見える、こちらの大作はデニムの生地を手縫いでパッチワーク。確かにデニムの色合いだ。 木が生い茂る森の写真から葉っぱだけを切り絵のように切り出して、3D立体作品のように仕立てている。 刺繍にパッチワークにお花って、小さい女の子か、カワイイ好きの女子が喜びそう。全体的な作品はまるで少女趣味だが、Hodgesはスキンヘッドのオッサン。作品と作家の見た目の落差が激しい。
by azzurrotree
| 2014-11-03 06:26
| Contemporary/現代美術
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