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先週から引き続き紹介中のLAを拠点に活動する建築家フランク・ゲーリー (1929- ) の大規模展覧会、気になったポイントを続けて取り上げたい。
1980年代に、建築家で哲学者のフィリップ・ジョンソン(Philip Johnson)が提唱する「ワンルーム・ビルディング」のコンセプトと、イタリアの画家ジョルジョ・モランディ(Giorgio Morandi)の静物画に影響を受け、「ボトル瓶が集まった村」(villages of bottles)を創るイメージでデッサンを始める。 まずは参考までにMorandiの静物画を。 ![]() 次にGehryの頭の中のイメージを素早く形にしたデッサン。 ![]() デッサンを元に模型も作ってみる。 ![]() ![]() 都市計画を応用し、機能性・利便性を考慮したトラクト・ハウジング(郊外に建つ似たような形の画一的な一軒家住宅群)を数多く構想している。 日本でワンルームというと、仕切りの無いひとつの部屋にキッチンも居間もベッドも収まっていて、なにより狭いイメージが。 「ワンルームかぁ。なんだかなぁ」と思っていたが、Gehry様はスケールが違いましたよ。 ![]() 庶民には到底思いつかない発想だが、なんと建物ひとつひとつに機能を持たせている。 つまり、左からカマボコ型の建物はメインの寝室、煙突が突き出たレンガ造りの建物は暖炉。黒い三角屋根はリビングで、黒い四角の建物はゲスト用寝室。 写真からは見えないが、三角屋根の後ろには長方形の建物が伸びていて、キッチン兼ガレージ。ミニ展望台までついてくる。下の模型で要確認。 ![]() 4つの「ワンルーム」+暖炉+展望台でひとつの家を構成している。黒い三角屋根リビングを経由してそれぞれの部屋に行ける。 2015年5月にオークションにかけられた際のHPは、図面や内部の様子もよく分かって参考になる。Frank Gehry's Winton Guest House しかもトラクト・ハウジングなので、ひとつずつトラックに乗せて家ごと移動可能。 ![]() キッチンだけの家と、リビングだけの家、ベッドだけの家を行き来する。使い勝手が良いのか悪いのか、イマイチ解りかねるが、いろんな形の家に行けるのは気分転換に良いかも知れない。せせこましい日本に住まう庶民にしてみたら、なかなか贅沢な「ワンルーム」ではある。 ちなみに参考までに、アイデアの元になったフィリップ・ジョンソンのワンルーム・ビルディングはこちら。 ![]() こんなプライバシー丸見えなガラス張りの家に住めるか〜!とちゃぶ台ひっくり返しそうになるが、このグラス・ハウスはフィリップ・ジョンソン自邸の広大な敷地内にある16の建物のうちのひとつなのだ。週末だけグラス・ハウスに通って、自然豊かな敷地内でプライベートを満喫していた。 ずいぶん広々としたワンルームだが、左側はキッチン&リビング、真ん中の円柱はシャワー・トイレなど水周りが収まり、右側が寝室。 今の日本の6〜8畳ひとり暮らしのワンルームは、実はこのガラスハウスが原型になっている、と思うと何か妙に物悲しくなる。 同じワンルームでも、アメリカはやはりスケールが違う……。 日本と比べてはイケナイ。 ![]()
by azzurrotree
| 2016-01-15 05:06
| Architecture/建築
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