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先週紹介した観◯光(KAN-HIKARI)展@泉涌寺は、台風接近中の悪天候だったので、天気の良い日に出直してきた。
今回の展示で、歴史の重みを感じる和室に妙にしっくりきていたのが意外にも2つの電動作品。 引き戸を開けた奥の暗がりに住み着くのは妖怪か? 人が近づくとセンサーでワサワサ動くのが可笑しい。YTT(山之内理枝・瀧大輔・玉井博文)の新ユニットが創り出した作品は、ジブリのキャラクターみたいで、電動にも関わらず和室の空間に不思議とマッチしている。 モビールのようなゆったりとした動きは、飛翔する鷹が描かれた屏風絵と絶妙にマッチしている。 万葉集がテーマの渾身の書作は、万葉集全20巻4516首を極小の文字で書き上げている。 皇族の間に設置された椅子は高さのある背もたれが特徴的で、うっとりするほど美しいオブジェである。欅(ケヤキ)のこっくりとした色艶は経年を経てさらに重厚感を増すのだろう。「飴色の座高測定器」と名付けたい。富田氏制作による菊の御紋が入った椅子は泉涌寺に献上されていて、写真撮影禁止の部屋にずらり鎮座していた。 本展示中、一番異質な雰囲気を醸し出していたのはエトリケンジのインスタレーション。床に映る影がまた繊細で美しい。作品の説明文に「生身の人間に直接スチールネットをあてがい、型取りして造形する技法で制作」とあり驚く。どうりで身体の曲線が艶かしくリアルである。 そして先週末だけ御寺の事情により普段は非公開の舎利殿で展示された高村総二郎の作品は、今週は畳の和室に戻り「畳 on 畳」という珍しい展示が実現した。 もとから本物にしか見えないくらい精巧に描かれた等身大の四畳半の絵が、本物の畳の上に展示されている。 何も知らずに鑑賞する人々の反応が面白過ぎた。 ボランティア解説員:「これは日本画の絵なんですよ」 鑑賞者:「え、どれが?」(目線は宙を漂い襖絵の方へ) ボランティア解説員:「畳の絵なんですよ」 鑑賞者:「えっ?!」(畳の上に置かれた「畳の絵」を見て絶句……) 何も展示されていない撮影禁止の畳の部屋かと思い、素通りする人続出。 「畳 on 畳」の展示は図らずもカモフラージュがハイレベル過ぎて神隠し状態である(特に銀閣寺東求堂の畳絵)。 和室に畳絵を立てかける展示の方が、まだ分かり易かったのかも知れないが「畳 on 畳」は遊び心のある展示で楽しかった。
by azzurrotree
| 2017-10-28 19:30
| Japanese Art/日本美術
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Comments(2)
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by
高村総二郎
at 2017-10-28 22:52
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またまたありがとうございます。
僕も気に入っている場所を気に入っていただき感謝です。このお寺、いいですよね。
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Commented
by
azzurrotree at 2017-10-28 23:53
落ち着くお寺で素晴らしいですね。高村先生の畳の絵が御寺の襖絵と見事に共鳴しあっていました。
本物の畳と馴染み過ぎて、思わず足を踏み入れたくなる気持ち、分かる気がします(笑)。
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