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毎週金曜日は遅くまで開館しているので、日もとっぷり暮れた頃にのろのろ出掛けた「絵画の愉しみ、画家のたくらみ:日本近代絵画との出会い」@京都文化博物館。
岸田劉生の代表作の前で「うわっ、本物の麗子だよ〜」と静かに興奮していたトコロに、毎日新聞の記者さんからお声を掛けていただき、いくつか代表的な絵画の前でポーズをとった筆者。 毎日新聞朝刊(京都版)に写真を掲載していただきました。ラッキー☆ 毎日新聞さん、ありがとうございます。 この展覧会に行った目的のひとつが、ウッドワン美術館のコレクション展という点。住宅建材メーカのウッドワンが広島県の廿日市に1996 年に創立したウッドワン美術館は、近代日本絵画、マイセン磁器、アール・ヌーヴォーのガラス作品など約1,000点のコレクションを所蔵する。 近年、岸田劉生『毛糸肩掛せる麗子肖像』やゴッホの『農婦』、ルノアールの作品などをオークションで次々と落札して話題になった。 広島の山奥にある美術館がどのようなコレクションを持っているのか興味津々だったが、教科書に載るような代表作から、近代日本美術の代表的な作家を網羅していて、なかなか趣味の良いコレクションであった。藤田嗣治の大型壁画作品『大地』(1934年) は一見の価値があるし、その他にも紹介したい作品が多々あったが、なにせ写真撮影不可なので、どうにもならない。 古賀春江の作品が展示リストにあったので大いに期待していったが、イメージしていた古賀春江の作風と異なり、パステル調のぼんやりした抽象画でがっかり感が半端無かった。 会場でひとつ心を揺さぶられた作品、鴨居玲の『サイコロ』(1969) を紹介して終わりたい。 死後30年経つが、近年じわじわと再評価されてきた感のある作家。あまり自分の部屋に飾りたいとは思えないダークな作風で知られる。 絵の前に立つと、暗い画面から立ち上がる気迫に思わず胸を突かれる。 緋色のクロスで覆われたテーブルが目を引くが、サイコロ自体は描かれていない。独特の構図でサイコロの目が出た瞬間の張り詰めた空気を鋭く表現している。奥の暗がりから浮かび上がる人物の表情が「暗いユーモア」という言葉では言い表せない、人間の醜悪さをさらけ出している。 人間の情念や欲望を描くのが本当に上手い作家。鴨居玲の代表作の中でも3本の指に入る傑作ではないだろうか。
by azzurrotree
| 2017-12-01 23:40
| Japanese Art/日本美術
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