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フランス人アーティストのフィリップ・ボウドゥロック (Philippe Baudelocque) の日本初となる展示が、京都の妙心寺にある名刹、退蔵院という贅沢な空間で開催中(2018年12月16日〜23日)。
Phillipe Baudelocqueはフランス人チョークアーティストで、80年代後半からグラフィティ・アーティストとしてキャリアをスタートする。今回の一連の展示作品は、動物画家である父親の影響も感じさせる。 1本のチョークで繊細な線と点を自由自在に繋ぎ合わせて描いた動物の中に、無数の宇宙が広がるCOSMIC CREATURESシリーズから6点を展示。 線で描いた幾何学模様と、星を模した点で独自の宇宙観を展開している。 織物の複雑な模様のようにも見えて、グラフィティというより、テキスタイルデザインみたい。チョーク1本とはいえ、万華鏡のような緻密な図形の線描画を描くのは制作時間が掛かりそうだ。 壁画サイズの大型作品を期待して行ったが、思ったよりもサイズが小ぶりだった。展示会場が退蔵院の方丈内なので致し方ない。 展示初日だったが、アーティストは不在で、若いスタッフが何人かいたが、作品の説明よりも大判のコーヒーテーブルブックや関連グッズを売るのに熱心な感じで、ちょっと興醒め。 方丈から望む狩野元信が作庭した枯山水庭園が、底冷えする寒さの中で心静まる景色だった。 退蔵院の受付に14時過ぎに到着したが、展覧会初日は15時スタートと分かり、寒空の下どう時間を潰そうかと途方に暮れていたところ、奥からお寺の若い女性の方が出てきて、庭園や国宝の瓢鮎図(ひょうねんず)などの丁寧な説明をしながら案内してくれる贅沢に恵まれた。 思いがけず特別なプライベートツアーとなり、本来の目的だった展覧会よりもよっぽど感動が大きかった(笑)。 しかも12月中旬も過ぎているのに、茶席の庭が紅葉のピークだったのは嬉しい驚きだった。 妙心寺は広大な敷地を誇り、その広さは東京ドームに換算すると7〜8個分になる。退蔵院自体はこぢんまりとした塔頭(小院)だが、「価値あるものを大事にしまっておく」という、その名前の由来どおり、庭園の美しさは格別である。 入り口正面に紅しだれ桜、向かって左側が陽の庭、右側が陰の庭、いずれも小さい庭だがここにもモノクロームの世界が。 春の桜の時期に限らず、四季の折々にまた戻ってきたいと思わせる宝石のようなお寺である。
by azzurrotree
| 2018-12-19 05:20
| Contemporary/現代美術
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