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前回のブログに引き続き、「Holiday seasonにアートを贈る」という想定で、ギフトのご提案第2弾である。
何千万円もするハイジュエリーには手が届かなくても、アンティークやヴィンテージなら歴史的な価値もあって、思わぬデザイナーやアーティストが手がけていることもある。アンティークやヴィンテージと言われるジュエリーを取り巻く時代背景やデザイナーについて、しっかり学んで理解できれば、きっと満足できるギフトになるだろう。 1941年にNorman Bel Geddes (ノーマン・ベル・ゲディーズ) がデザインしたヴィンテージブローチ。英語名はsailfish (カジキ)とあるが、超モダンというか未来の人造魚を想像してデザインしたようなブローチだ。カジキにしては透明なお腹がポッコリ気味だが、そこはご愛嬌か。 頭と尾ヒレの筋はローズゴールド、ヒレの部分はゴールドと色を微細に使い分けている (金メッキ)。目はカボションカットされた人造ルビー (ラインストーン)。 アメリカのコスチュームジュエリーメーカーTrifari (トリファリ) が制作。1940年代に制作されたJelly Belly (ゼリーのお腹) シリーズが特に有名。lucite (ルーサイト) と呼ばれる透明あるいは半透明のアクリル樹脂を鳥や昆虫など様々な動物のモチーフのボディに使用しているのが特徴。 自分のデザイン画に対して、きっちり特許を申請するのはさすがアメリカ的である。 濃紺の冬コートにブローチをつけてみた。 ピンがやけに太くて長い。ラペル (襟) にボタンホールがあるジャケットやコートなら上手く挿せそうだが、室内で上着を脱ぐときに落ちそうになって不安。かといってこんな太いピンをセーターや布地に直接挿したら服に穴が空きそう。コレクションケースに入れて眺めるのが一番安心かも。 アメリカの演劇デザイナーでインダストリアル・デザイン界の寵児でもあったNorman Bel Geddes (1893-1958) 。キャリアの初期はニューヨークのメトロポリタン・オペラの舞台デザインや、ブロードウェイの舞台デザイン、舞台監督、衣装デザインまで幅広く手掛けた。 1939年のニューヨーク世界博覧会では、自動車メーカーGM(ゼネラル・モーターズ社)のパビリオン「フューチュラマ」(Futurama, 未来のパノラマ) をデザイン、プロデュースした。近未来的な都市デザインを反映したアトラクションは人気を博した。 アメリカの州間高速道路網を始め、自動車の先進運転支援システムや完全自動運転車までも構想していた、時代の遥か先を見通していた知られざる偉大なデザイナーである。 Norman Bel Geddesについては、B. Alexandra Szerlipの大著The Man Who Designed the Future: Norman Bel Geddes and the Invention of Twentieth-Century America (未来をデザインした男:ノーマン・ベル・ゲディーズと20世紀アメリカの発明)に詳しい。 ちなみに著者のB. Alexandra Szerlipも、個人的に偏愛している知られざる偉大な彫刻家・アーティストである。またそのうち紹介できたらと思う。
by azzurrotree
| 2018-12-25 06:06
| Sculpture/彫刻
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